当社は、主に中小企業様に対して海外展開に向けた支援を行っています。様々なネットワークを活用し、事前コンサルティングから現地展開まで幅広く支援するとともにビジネスパートナーとして各社の事業拡大に貢献すべく努めてまいります。

 ~支援の流れ~

海外展開支援の流れ
1.現地基礎調査
2.普及実証・サービス化
3.現地マーケット展開

事例紹介

株式会社Aster様 「全ての人々が自然災害に対し恐れること無く、安全に暮らせる世界を創る 」
~高度強度樹脂コーティングによる耐震補強技術~

現在、株式会社Aster様のアジア展開に向けた現地調査/実証実験を支援しております。
Aster様が提供する耐震塗料は、中小企業経営者が開発し、東大の研究者達が組織造構造物の耐震強化に対してその有用性を実証したものです。

彼らと共に、佐々木は、2018年文部科学省が主催するEDGE-NEXTプログラム実践編として、ネパールにて市場調査を行いました。ネパールの調査では、この製品の有用性が高く評価され、佐々木のもつJICAの信用とネットワークにより、現地で多くの産官学の関係者と協議を行うことができました。これらの活動は、Aster様がネパールで事業を開始する礎となりました。

ネパールでは現地の産官学関係者と協議を行いました。
ネパールでは、産官学のネットワークが広がりました

また、その後もフィリピン政府や民間企業との協議を進め、Aster様の耐震塗料をフィリピンの構造物に適用する事業展開の検討を重ねてまいりました。

2019年Aster様とともにフィリピン公共事業省を訪問し耐震塗料を紹介

こうした経緯より、2020年12月、Aster様と共に、JICAの民間連携事業へ応募し、2021年4月に無事採択されました。この事業では、本製品の現地への適応力を把握するため、フィリピンからコンクリートハローブロックを輸入し、日本の国立研究独立法人防災科研(つくば)の大型耐震実験施設において、フィリピンの現地工法に基づいた非構造壁の実物大の振動台実験を行います。また、実際にフィリピンの構造物に塗布し、その有効性も確認します。フィリピン政府や民間企業向けには防災セミナーを開催するとともに、現地 のパートナー企業を選定し、ビジネスの具体化を進めていきます。


実物大の振動実験を行う大型耐震施設:中央の人物と比較するとその大きさがわかります
実物大の振動実験を行う大型耐震施設:中央の人物と比較するとその大きさがわかります

2011年から2014年までJICAフィリピン事務所長として、ボホール島地震(2013年10月)、台風ヨランダ(2013年11月)を含む4回の緊急復興支援に関わり、災害直後の悲惨な被災状況をつぶさに見てまいりました。この耐震塗料があれば、被害をおさえることができたはずです。日本の卓越した技術により、フィリピンの方々の貴重な命を守るというAster様の夢を実現するため、これからも支援を続けてまいります。


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