Aster様スタ★アトピッチJapanでグランプリ獲得!

当社が海外展開を支援している㈱Aster 鈴木CEOが、日本経済新聞社主催「第3回スタ★アトピッチJapan 」決勝大会でグランプリに輝きました。
2月11日、日経ホールにおいて決勝大会が行われ、スタートアップ・アトツギベンチャーによる全国から105社が参加したブロック大会を勝ち抜いた20社(スターアップ13社、アトツギベンチャー7社)の中から、見事に選ばれました。

鈴木様、おめでとうございます。人類の課題を解決する㈱Aster様の技術と取り組みが高く評価された結果だと思います。フィリピン事業通じて世界一を目指してください!

当社は、2020年12月、㈱Aster様と共に、JICAの民間連携事業へ応募し、この1年間フィリピンへ向けた海外展開の準備を進めてまいりました。その一環でフィリピンからコンクリートハローブロックを輸入し、2022年1月13日、14日の両日、日本の国立研究独立法人防災科研(つくば)において、フィリピンの現地工法に基づいた非構造壁の実物大の振動台実験を行いました。その結果、ノンエンジニアド(設計基準を満たさない一般的な工法)に対して、耐震塗料の有効性を証明することができました。

写真の右側がノンエンジアド(耐震塗料未塗布)の壁で全壊していますが、左側のノンエンジニアド(耐震塗料塗布)壁は、中央のエンジニアド(設計基準に従い忠実に施工)壁と同様に大きなダメージはありませんでした。

開発援助では、これまでも、モデル的なシェルターとして、発電機、シャワー室、調理場、洗濯場等を備えた学校建設を行ってきました。しかし、日本の技術や経験に基づいたモデルの提供は、広報効果も高く、現地の方から高い評価もいただくのですが、どうしてもコストが高くなり、フィリピンでは普及していません。

まだ概算レベルですが、この耐震塗料を活用することにより、既存の学校【4階建て20教室】が600万円で耐震強靭化の学校に生まれ変わることができます。実際に建て替えるとすれば、地域差もありますが、約6000万ペソ(日本円換算で1億3,800万円)かかります。この塗料を活用すれば、新築建設と比較すれば、単純計算では、23倍の学校を耐震強靭化できるのです。

フィリピンにおいても、日本と同様、学校は避難所として活用されます。2021年12月にフィリピンを襲ったスーパー台風オデットでも、コロナ禍で密を避けるために、これまで以上に多くの避難所が必要なことが明らかになりました。耐震強靭化を標高の高い地域の学校に整備すれば、台風に対しても避難所として機能します。

途上国の災害現場では、施工不良が原因となっている場合が多く報告されています。「塗ることで耐震強靭化」できるこの技術を使えば、もっと安く、多くの方々に災害に対して強靭な学校、避難所を届けることができます。
㈱Aster 様と当社のフィリピンでの取組みに注目してください。