JICAの留学生が帰国報告に来社しました!

JICAの留学生制度であるイノベーティブアジアは、日本でのインターンシップを通じて就職を支援し、途上国への技術の還流を目指すプロジェクトです。reapleもメンタリングを通じ日本での就職先を探すお手伝いをしています。今回、インドネシアから来られた三人の留学生が当社を訪問、うち二人が帰国報告をしてくれました。

東京海洋大学修士課程修了のAさんは、日本の衛星技術を学びたいと、日本の航測会社のインドネシア法人に就職が決まりました。日本法人で5ケ月のインターンシップを終え、この3月に帰国します

reapleには、進路の決め方で大変お世話になりました。大手の人材紹介会社とは違い、個別に親身に話を聞いてもらい、慣れない日本の就職活動に大変役に立ちました。特に、自分が何をしたいか、丁寧なメンタリングで自分自身を再確認することができました。衛星からの鳥の目と現場で集める環境データを結び付け、真理を極める空間情報技術を習得したいと思います。日本での就職は私の日本語の力不足から叶いませんでしたが、引き続き日本語の勉強を続け、数年後、日本での就職に再挑戦したいと思います」

東京工業大学修士課程修了のWさんは、宇宙・衛星データを扱う財団法人で4月から3ケ月のインターンシップが決まりましたが、就職活動は大変苦戦されました。

「自分が学んだことを仕事にどう活かすか、エントリーシートのまとめ方や模擬インタビューを通じ明らかになってきました。インドネシアと日本の災害の多さに着目し、両国の防災技術の発展の懸け橋になりたいと考えました。reapleのメンタリングと紹介を通じ環境系のコンサルタントを何社も受けましたが、結果は燦燦たるものでした。reapleがあきらめないようにと常に励ましてくれたことは、心の支えになりました。あきらめなければ必ず道は開けると今はそう思います。本当にあきらめないでよかった」

外でお花見ができないので、桜の切り花を用意しました

世界の所得階層の分布に関して、鼻を持ち上げる姿によく似た「エレファントカーブ」と呼ばれる曲線があります。横軸に世界の富裕層から貧困層までを並べ、縦軸に一定期間に各階層がどれだけ所得を伸ばしたかを示したものです。考案したのは経済学者のブランコ・ミラノヴィッチ氏らで、1988年からの20年間を対象にデータを分析しました。

グラフを見ると、世界の中央値付近の人々(A点)と、世界の上位1%に属する人々(C点)が、大きな実質所得を得ていることを示しています。 また、世界の分布の80-85%付近の人々(B点)は、実質所得が伸びていないことがわかります。

出典:ブランコ・ミラノヴィッチ、2016、
The greatest reshuffle of individual incomes since the Industial revolution,Vox, CEPR’s Policy Portal

この3つのキーポイントにいる人たちは、どのような人たちなのでしょうか。世界の中央値付近(A地点)では、10人中9人がアジア諸国の人々で、そのほとんどが中国とインドの人々です。ASEANの人々も、A地点の左側から象の背中を右肩あがりに所得を伸ばしています。

世界のトップ1%(C地点)は、圧倒的に先進国の人々で構成されており、その多くはアメリカ人です。

最も注目される点はBです。この時点では10人中7人が「旧富裕層」のOECD諸国の人々で、私たち日本人も含まれます。この20年、グローバリゼーションから取り残された人々ともいえます。

B地点に属する人たちは、これまでの旧態依然の伝統的なやり方ではなく、生産性を革新することや新しい価値を生み出すことが求められています。旧態依然の伝統的なやり方とは、留学生が感じた「日本語の壁」もその一つではないでしょうか。日本語の習得を前提にした日本人の代替として外国人を受け入れるのではなく、新しい価値を創出することに外国人の力を活用してはいかがでしょうか。

グローバリゼーションの恩恵を受けつつアジアの新興国も所得を伸ばし、これから象の頭に着々と登っていきます。そうした意欲ある個人が日本で活躍することが、新しいイノベーションを促進し、古い産業構造を見直し生産性を高めるきっかけになるのではないでしょうか。日本が好きで、優秀な大学に留学し、科学技術を専攻している留学生たちは日本にとって大切なリソースパーソンです。ひとりでも多くの留学生に日本で働く機会を提供したい、心からそう思います。

留学生がその能力と可能性を生かせる就職に向けて努力しているように、私たち日本人も変わっていく必要があるように思います。reapleは、留学生と日本人が双方で変わっていく場を提供し、留学生と企業のギャップを少しでも埋められるように引き続き努力していきます。